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が、妄想と戯言と言い訳しかないです。
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誰も信じてくれないことがあるんだ。でも僕は確かに見たんだよ。
僕ね、のっぺらぼうを見たんだ。のっぺらぼうって知っている? 眼や鼻や口がない妖怪だよ。
昇龍江の近くにいたんだ。あの洪水のあと。本当だよ。昼も夜もあそこに座っていた。まったく動かないから、顔を覗き込んでみたんだ。何もなかったよ。あれはのっぺらぼうだ。
え? なんでそんなところにいたんだって? 僕は知らないよ、のっぺらぼうに聞いてよ。え? 僕? ああ、うん。あの洪水は酷かったよね。僕の村も危なかった。うん、僕だって母様に言われたんだ、あの川の近くにいっちゃいけないって。でも行くなって言われたら、行きたくなるでしょう。ああ、母様には内緒だよ。
うん、それでね、のっぺらぼうね。ふふふ、僕ね、話しかけたんだよ。そう、のっぺらぼうに。どうしたんですかって。返事はなかったけどね。まあ、口がないから当たり前なんだけどさ。
え? 嘘じゃないよ。本当なんだよ。どうしてみんな信じてくれないのかなあ。あとね、そののっぺらぼう、膝に何か文字が書いてあった。なんて文字だって、そんなこと言われても解らないよ。僕、字は書けないもの。何だか紅く光ってたよ。凄く綺麗でね。のっぺらぼうは人を騙す妖怪なのにね。ああ僕、騙されていたのかな。だってのっぺらぼうはのっぺらぼうじゃなかったものね。うん、傷がね。顔にあった。眼に。あれ? うん、傷が……あれ? あれ、え? 嘘。嘘でしょう。
……あれ、人だったの?


***

書いている話が終わりませんー!あああどんどん長くなる…。連載形式だと自分の首を絞めるだけなので、全部書き終えてから一気にアップしたいんですが…うーん。ちなみに書いているのは暗めの井宿過去なんですけど、上記の文はまったく関係ありません。(笑)なんとなくパッと出たので。道端に転がってた井宿が妖怪に見えた話。(一行で済んだw)

あと、dark部屋にも拍手とりつけてみました。お礼内容は表と一緒です。dark部屋内の話についての拍手メッセージ(メルフォも)のレスは、このブログでお返ししたいなと思っております。

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